-以前もお店で日本酒を出していましたか?
はい、今までも酒蔵の方とお会いして出していたこともあったのですが、一度提供した日本酒を、リピーターにまた同じ酒をおすすめする、というのが少し味気ないと思っていました。ただ、HINEMOSの場合は8銘柄あり、しかもそれぞれボトルの色も異なるので、飽きられずに出すことができます。
お客様とも「今回SHICHIJI飲みましたね、次回はHACHIJIを飲んでみますか?」みたいに、会話を作るきっかけにもなるし、お客様も覚えやすいな、と感じます。
また、いわゆるプレミアム日本酒と呼ばれるものも一時期出していたこともありますが、値段や入荷の観点で継続する難しさを感じていました。これは私の性格かもしれませんが「希少であるから美味しい」わけではないと感じており、あくまで商品そのものを重要視しています。その点、HINEMOSは値段も含めて扱いやすく、お店にマッチして良かったなと思います。
我々ソムリエは原材料はもちろんですが、お酒のことをたくさん調べます。HINEMOSの場合、代表の酒井さんが作り手でもあるので、なぜこの原材料が選ばれたのかなど、お客様に伝えるであろう知識以上のことを教えてくれました。そこがブランドとしてしっかりしているな、と感じています。お客様とのコミュニケーションが何より大切なので、そのしっかりとした考え方やブランドの世界観は魅力的でした。